2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧
朝食を済ませて少しすると、母方の親戚が集まってきた。 ちびっ子どもはいないにしても、ざっと20人ほど。 親戚が集まることに慣れているので、自然と数人のお姉さん達がお茶を出したり、引っ込めたり、食器を洗ったりしてくれる。 私も最初のうちはお茶を出…
母方の親戚が、朝の早い時間に三人ほど飛んできてくれた。一人は 「朝ごはんたべたんか?」 と私達家族の朝食を持って。最初に電話した母の甥。従兄弟達の中でも年上のお兄ちゃんで、私とは15才以上離れている。 言われてみれば確かに、最後に食事した時から…
午前3時。 父の亡骸と、母と私と弟。 どれだけストーブを焚いても、寒くて仕方がない。 1時間待って、もう一度父の弟に電話した。 繋がらない。 母の甥に電話した。 繋がらない。 その甥の兄にも電話して、やっと繋がった。 眠そうな声で、話を聞いてくれた…
テレビで見るのとおんなじだと思った。 脈だとか瞳孔だとか、色々見て、 「何時何分死亡を確認しました。」 母が、呼吸器で動く胸を指して、 「まだ動いてますよ」 と言った。 強制的に空気を送っているだけだと、説明された。 そんなこと分かってる。 でも…
喪の期間中にげんなりしてしまう事の一つに、着るものの制約がある。 告別式までは毎日黒い服だったが、流石に忌や喪の期間もずーっと黒一色でいるつもりはない。 まあ、冬場の私服は元々黒っぽいものが多いのだけれど。 実に喪女らしい。 ここで言う制約と…
父はガンだった。 タバコが好きな人で、1日1箱はルーティーン。 それでも値上がりラッシュに負けて、なんとか10年ほど前にぱたりと断つことができた。 一年半前、胸の苦しさから救急車に運ばれて、そこでガンだと分かった。肺から心臓の血管を圧迫するところ…
先日父が他界した。 そして私達家族は、母1人と、子どもである私と弟の3人になった。 喪の期間を調べると、一年間だという。 一年間は身を謹んで過ごすのだそうな。 遊びを控えて、旅行や祝い事への出席も控える。 一年間。 そうして、故人を偲ぶのだと。 …