ハレでもないのに(着物のこと)
喪の期間中にげんなりしてしまう事の一つに、着るものの制約がある。
告別式までは毎日黒い服だったが、流石に忌や喪の期間もずーっと黒一色でいるつもりはない。
まあ、冬場の私服は元々黒っぽいものが多いのだけれど。
実に喪女らしい。
ここで言う制約とは、派手な色やデザインの洋服を着たいということではない。
着物が着れないということを指しているのだ。
なにも、付け下げや訪問着を着ようという話ではない。普段着着物の木綿や麻、ウールや化繊でいいのだ。
ほんの50年前なら、はばかることなく着ていたはずの着物。でも今はハレの日か、コスプレか、といった印象。
私だけならともかく、家族も同居しているとなると、流石に着物を着て出かけることが難しい。
世間様の目。喪女の私にとってはどうでも良くても、家族にとってはどうでも良くない。
せめて、家の中で着るぐらいは、許してもらえるのでは。そんなことを企んでいる。
不真面目。